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短い夏が終わってしまえば、俊足な冬が来る。
寒さ厳しいのはいつものことで、春も夏も勿論好きだが、冬が一番しっくりくるのは期間が長いからだろう。
肌寒くなる風を感じながら、ふとそんなことを思い、自分が冬の到来をそこそこ心待ちにしていることに内心少し意外に感じた。
ばたばたとはためくシーツやタオル、衣類の音が、耳にうるさい。
油断していた洗濯物は溜まりに溜まっており、干されたそばからそれらは嬉しそうに風を受けてはしゃいでいる。

「…」

風の来た方向を、片手で横髪押さえながら振り返る。
目の前に広がるフィヨルド。
――世界遺産"ガイランゲル"。
観光地化されている所も勿論たくさんあるが、それ以上にされていない場所も多く、この辺りはかなり昔に上司にもらったプライベートエリアというやつだ。
目の前は気持ちのいい崖っぷち。
空はスカイブルー一色で、右に森。
森から絵の具で描いたように流れている滝が所々にあり、下にある、まるで湖のような顔をしている穏やかなフィヨルド独特の海に流れていく。
有無を言わさぬ快晴の日は珍しく、この崖っぷちからの見晴らしといえばそれなり。
こんな気持ちのいい日は――。

「…あんこ。紐なしバンジー日和だべ」
「死ぬべな!?」

背後で意味ない雑談をべらべら一方的にくっちゃべりながら洗濯物を干していた丁抹へぽつりと誘ってみたが、人が折角誘ってやってんのにのってこない。
苛っとした顔をして振り返れば、丁度大きなシーツを干すため両腕を上げていた奴が苦笑していた。
足下の小石を拾って、顔面狙って投げておいた。


ひとりじめholiday



 

フィヨルド、ガイランゲルに面した崖っぷち。
観光者がよく来る場所を斜め上から見下ろすようなそんな場所に、ひっそりと俺の別宅は建っている。
別宅というと立派なように聞こえるが、殆ど山小屋だ。
プライベートハウスもいいところで、気分転換に休日足を運ぶような趣味の部屋とでもいえば伝わるものか知らん。
元々、根っからのインドアだ。
夏休みでもない限り、丁抹以上にけたたましい米国のナルシスト程ではないが、必要が無ければやっぱ自分の土地にいたいし自分の趣味の家具に囲まれた家という空間の中にいたい。
…確か、戦後の復興で文化が入り乱れた頃だったか。
どうにも国全体を包むざわざわ感が苦手で、辟易していた頃に、当時の上司にもらったのがこの小屋だ。
今尚、割と気に入っている。
死角になって道の方からは見えないこの場所は、フィヨルドの中じゃ森の中に設置した鳥小屋のように妖精たちも集まってくるし、必然的に空間が清浄になるんで空気は抜きん出て澄んでいる。
人間じゃ逆に息苦しく感じるかもしれない。
いわゆる、俺的な秘密基地…というやつ。
…だったはずなのだが。

「ぷはー!しっかし、今日はええ天気だっぺなー!!」
「…」
「紐なしバンジーしたくなる気持ちはちったぁ分かんなー。やんねーけど!」

袖を折ったシャツ。
片腕を腰に添え、もう片方を額に添えて単色の空を見上げながら丁抹がからからと笑いながらほざく。
さっき額にぶつけた小石の傷は、思った以上に早々と回復してしまったらしい。
喧しい阿呆の周りを、ばたばたとやっぱり干し終わった洗濯物がなびいている。
どういうわけか、こん阿呆はこの場所をいつの間にか知っていた。
この場所を教えたつもりはないが、自宅の方にちょいちょいウザい顔晒しにくんのと同じように、焼き菓子片手にドアをノックされた時は何事かと思ったもんだ。
結果、休日だろうと何だろうと、妙に引っ付き癖のあるこんやろは俺に用事がある時など、まず携帯に連絡し俺がブツ切りすると、自宅に行き、別宅を探し、アイスに連絡をしてアイスも知んねえとなるとここに来やがるらしい。
ただの買い物で町ぶらついてることもあるが、今日はたまたま俺がここにいたんで、鉢会っちまったという話だ。
本来なら追い返すとこだが、ちょうど始まった一週間分の洗濯物を干すのはそれなりに重労働で、入れてやる代わりにやれと言ったら二つ返事でOKされ、嬉々として袖を捲り出したので俺としては妙に肩すかしくらった気分だった。
…独逸程ではないし言うと調子に乗るから死んでも言わねえが、俺らん中で比較的几帳面な阿呆が干すと、自分でやるよかぴしっと整列したように洗濯物が並ぶ。
これがこいつんちの衣類だったら、干してく傍からさり気なく洗濯ばさみ外してえところだが、あいにくと他ならぬ俺の洗濯もんなわけで、それもできねえ。
横髪を押さえながら歩み寄ってくと、丁抹は空になった足下のカゴを拾い上げて小脇に抱えた。

「さーてと。そんじゃ洗濯モンも干し終わったし…。ノルー、茶ぁにすっけー?」
「おめぇに出す茶ぁはねえし」
「切れてんけ? 任せろ!持ってぎたっ!」
「…」

び…っ!と親指突き出して、得意気に胸を張る。
…嫌味一つも通じねえ。
阿呆だから。
思わず遠い目にならざるを得ない。
我が物顔で家の中へ入ろうと足を進める丁抹。
どうせ飲むのであればこんな天気だし、今干した洗濯物あたりの横にあるロッキングチェアでいいだろう。
わざわざ中に入る必要性もあまり感じない。
小さい家だ。
片足でドアを開けて全開にしとけば、俺が入らんでも中へ声は通し聞こえもする。
干された洗濯物が風になびくのを見ながら、ぼんやり口を開いた。

「…おめえも暇なんな。こんな辺鄙なとこ来んの、おめえだけだべ」
「ははっ。そーけ? …んまぁ、観光地用は下にあっかんなあ。普通こっちの道にゃ気付けねっぺ」

家の中から、丁抹が軽い声で告げる。
…そりゃそーだ。
んだって一般公開はしてねえ道だ。
何度も言うが、そもそもは上司にもらったプライベートエリアで、こん阿呆に教えた覚えは欠片もねえし。
ふと疑問に思い、家の中のキッチンがある方を向く。

「…そういやおめえ、どーやってここ知ったん」
「お? んー…。"ノルがいねえ!んだけど最近疲れてたみてーだからフィヨルド辺りにいる気ぃする!"ってなった時、あちこち探してたら何となく」
「…」

犬か…。
本能で来られちゃ堪ったもんじゃねえ。
思わず腕を組んで遠目に安直な自分を呪う。
疲れた時に昔からフィヨルド周辺に来るのは癖のようなもので、それを知られているだけで暴かれちゃ困りものだ。
眼下に広がる海面をじっと見詰めながら立っていると、やがて聞こえていた食器の音が止んで、とたとたと足音が出てくる。

「ほれ!」
「…」

ぬっと肩の上からカップを差し出され、無言で受け取る。
持ってきたらしいコーヒー豆はそこそこいい香りがするらしかった。
受け取ったカップを口元に添えて一口飲む。
隣で、丁抹が俺の視線を確かめるように、同じく崖っぷちから先のフィヨルドを見据えた。

「今日は本気でキレーだっぺな~。久し振りのお天道さん!水んとこがミラーみてーだわ」
「…まあ、下よりゃここが一番見晴らしええかんな」

一般的な観光地と比べて、随分高い場所に俺のプライベートハウスはある。
何度も何度も来ている俺が今尚そこそこ良い景色だと思うのだから、初めて来る奴は息を呑むレベルだろう。
そんな気はなくても、ダイブして死にたくなる美しさ。
尚更人間どもには見せらんねえ。
短命な人間に"死ぬな"などという注文は無理な話だが、ふらっと来た他所の国の観光客がぽこぽこ人の庭で死んでくれるなと思う。
多少疲れてる時なんかは、ここ来ると気が紛れる。
人間に見せてやるのが嫌というわけではないが、マナーを守る奴ばかりでねえのは目に見えてる。
人に隠しておく絶景やモノというものは、まだまだいくらでもあるもんだ。
…そこまで考えて、ふーとコーヒーの湯気を小さく吹いた。
ふと隣でうずうずしたような顔でこっちを見てる阿呆に気付き、一気に半眼になり睨み返す。

「…。なん」
「ノルはミステリアスな美人さんだっぺな~」

聞いてやると、カップ片手に不意にへらりと顔を綻ばせて丁抹が言ってくる。
唐突すぎて意味分からん。
何で突然ミステリアスだの言い出す。コミュニケーションの会話スキル上げて来い。
確かに、他の連中に"ミステリアス"だのと言われていることは知っている。
家っ子の性分にプラスして妖精やモンスターがある程度見えることをつかまえてそう言われているようだが、そんなこと言ったって中世辺りじゃ幻獣の類や妖精は見えて普通だった。
現代に入りどんどん見えねえ奴が増えているのは分かるが、かといって今尚見えてる俺んこと一方的にミステリアスだとか言われても困る。
んじゃおめえ200年前どーだったよと問いただしたくなる。
かく言うこん阿呆だって、中世前までは熱心に幻獣ハンターしてたくらいだ。
まるで俺だけ"古くさい"と言われているようで、苛っとする。
俺はまだ、俺の友人たちと別れる気は更々無い。

「何がミステリアスだ。…おめえだって、昔ゃ妖精くらい見えてたべ」
「妖精?」
「ドラゴン追っかけて、ギャーギャーやってたべな」

俺の切り返しに、意表を突かれたような顔で丁抹がきょとんとする。
その顔に、無表情ながらも内心首を傾げる。
…?
そういう話じゃねえんけ…?
不思議に思っていると阿呆も話のズレに気付いたようで、訂正してきた。

「ああ、いや。そーじゃねくてよ。…ほれっ。ノルはまだまだ隠してるとことか、多いっぺ? こことかよー」
「…。ああ…」

とんとん…と爪先で土を踏む仕草を見てようやく至る。
つまり、未開の土地…ということなのかもしれない。
未開というと大袈裟だが、山あり谷ありで自然豊かな俺んちは、海沿いだったり島だったりする丁抹と比べれば人が住んでいない場所はそりゃあまだまだわんさかある。
自然公園という名前を打って立入禁止&保護地区!…なんてことにして、人に道路を造らせるどころか、見せていない場所はまだまだたくさんある。
考えりゃここも、確かにそうだ。
未公開の場所は多く、ある程度許容してやってもいいが、荒らされるのは好きじゃない。
今更何を当然のことを…と思いながら、再びカップに口を着ける。
…と。

「んだからよ、こっから見えるキレーなノルを知ってんのは、俺だけなわけだべ?」
「…」

何の躊躇もなく横からへらへら投げかけられるそんな言葉に、ぴく…と固まった。
…。

「俺んとこぁ、殆ど開けちまってっからよー。海挟んでっしなあ。港どかどか造っちまったし…んー。開けっぴろげ過ぎちまったか? ノルはどっこもキレーだけどよ、こっからの景色が一――って、ノル?」

コーヒーカップを近くの棚に適当において、すたすた小屋の中に入る。
リビングに置いてあるソファの片隅にまとまっていた丁抹の荷物を掴むと、その中の一つをおもむろに窓から放り投げた。
続けて、財布、携帯など投げ捨てる。

「ふおおおお!? 突然なんだっぺ!? ノルノルっ、止めー!」

しゅばっ…!と財布らしき物体が窓の外へ飛んでいき、干してあったシーツに当たって落ちる。
丁抹が悲鳴をあげて慌てて外から飛んでくると、ぽいぽいと荷物を窓から外へ放り投げている俺を押さえにかかった。
荷物持っていた手首をぐいと後ろから掴まれて、思わず俯いたまま舌打ちする。

「ちょ…捨てねーでくろや!何――」

――と、そこで目が合って丁抹が言葉を止めた。
少し驚いた顔で見詰められ、苛々の鬱憤が溜まっていく。
握られた手首が痛くて、顔を顰めた。

「…。離せな」
「おめえ…」

俺の手首を掴んだまま、丁抹が例えようもなくにやつきながら吹き出す。

「顔、すんげー赤ぇべな!…お? ああっ、照れたん――ッてえぇえええ!?」

ほざいてるその頬を、思いっきり殴りつける。
左手だったんで威力は半減だが、これ以上付け上がらせるんは生理的に無理だった。
緩んだ手からするりと抜けだし、丁抹と距離を取ると、今さっき掴まれていた手首をハンカチでごしごしと拭った。
苦悶の表情を浮かべながら、ド阿呆は今さっき俺を掴んでいた手で、俺に殴られた頬に添え前屈みになっている。

「ふぉおお…。ええパンチだっぺ……」
「阿呆け」
「あ、な…。待て待て、ノル!」

阿呆の傍にいたくなくて、今度は足早に外へ出て行くことにする。
距離なんてさしてなく、玄関から外へ出ようとした瞬間。

「…!」

がばっ…!と勢いよく背後からハグされる。
…自分でも相当不思議に思うもんだが、さっきみてぇに手首を取られたり名前連呼されたりすりゃ引っぱたいて蹴っ飛ばして逃げる気にもなるが、背後から両腕で捕まると何となく抵抗が億劫になる。
密着する背中の体温に、あっという間にやる気がなくなった。
何度同じシチュエーションをくらってもどういう顔をして振り返りゃええのかが分からず、背中を向けたまま硬直する。

「…」
「…あんま深く考えたことねかったけ?」

無意識に気後れして背中を丸める俺を覆うようにして、耳元で調子こいた時の、低くて落ち着いた声がする。
むっとした。
むっとするが、何も言い返せず沈黙で不機嫌を表す。
…考えるか。
自分は"国"だとかいったって、実際問題、感情も肉体まがいのもんも人格もあるんじゃ、今自分が踏みしめてる国土も"俺"であることなんざ、忘れて当然だ。
歴史を積み重ねていく上で、取った取られたの領土もあるが、それぞれで生まれた時から持ってる土地っつーもんがある。
ここは俺のお気に入りの場所で、一等見晴らしがええ。
どこへ出しても誰に見せてもそこそこ誇れる場所であるが故に、そんじょそこらの連中に見せてやる気はねえ。
なのに、阿呆はここにいる。
それがどういう意味なのか、"深く考えたこと"…?
あるわけない。
あるわけないが、つまり…。

「……」

尚更鬱陶しい腕の中で身を捩って背中を丸める。
…つまり、どうなんだ?
ちっとピンとこねえが…何だか酷く屈辱的な気がした。
そりゃ、オーロラだとかにその日の気分が反映されやすいのは知ってっけど…。
…顔が熱い。
熱い。
しゃがみ込んでしまおうかとか思ったあたりで、不意に俺を拘束する腕が緩んだ。
逃げ出す間もなく、くるんっと体が慣れた調子で反転させられる。
阿呆の顔なんざ見たくもなかったが、突然回されてうっかり顔を上げてしまった。
俺の片手を取った阿呆が、へらりと笑う。

「ノルがほんたぁもっとずーっと、むちゃくちゃキレーなんは、俺だけが知ってんだっぺ!」
「…」

冷静に。
いつもの無表情……と思っても、苛々と眉が寄っていく。
殴ろうか、蹴り付けようか、突き飛ばそうか迷っているうちに、空いている方の手で丁抹が馴れ馴れしくにぱにぱ笑いながら頬を撫でてきやがる。
こつんと額を額にそえられ、キスの前によくやるそのモーションに、慣れた体がぴくりと意図せずその気になる。
むすっとして目線を反らした。

「…」
「…」

無言の間があり、お預けくらってぱたぱた尻尾振ってるような丁抹がうざすぎて、仕方ないから目を瞑ってやる。
すぐさま唇が塞がった。
…ま、開けてやってんのはこっちだが。
慣れた舌を絡ませ、ぬるい熱が心地良い。
キスしてるうちにどうしても丁抹の押しが強くなってくるんで、途中一歩後退すると、後ろ腰を取られてそれ以上下がらないよう抱き留められる。
コーヒーくさいキスはあんまし好きじゃねえんで、割と短時間で顎を引き唇を離した。
目を開けて、は…と短い息を吐く。
覗き込まれるような、近距離での視線。
ターコイズブルーの瞳の色が、こんな時だけ相変わらず冷え冷えとして野生の狼に似ている。
…いや。そんなええもんでもねえか。
シベリアンハスキー程度かもしれんが。
…詰まった呼吸の確保ができて、無駄に広い阿呆の肩を片手で突っぱねる。

「…しまい」
「みじけえっ!」

がんっとショックを受けたように突然表情を崩し、力任せにハグをかましてくる。

「もっといちゃいちゃすっぺよ~。ノルぅ~!」
「…」

ハグされてぐりぐり頬ずりされ、一瞬考える。
こーやって一方的に迫られる度に毎回ちらっと部分部分で"甘えてみるかな"とか思わねえわけじゃねえけど、結局止めた…っつー話になる。
こん時もそうで、丁抹の肩の上に顎を乗せ、ちらりと窓を一瞥した。
…窓もドアも開けっ放しだ。今日は天気がええ。
けど、それらの向こうを今さっき干したシーツやら何やらの洗濯物が風になびいていて、いい感じに隠しにはなる。
そもそも、阿呆が言うとおり…ここに、他の連中は来れた例しがない。
少し考えて、小さく息を吐く。

「いちゃいちゃって…。何すん」
「…お?」

まさか昼間っから本格的におっぱじめようって話じゃねえべ…。
どうせ夜にはする流れになんだろう。
それは別に構ねえけど、そんなら昼間にする"いちゃいちゃ"の意味が分かんねえ。
疑問に思って聞いてみれば、んー…と丁抹が俺を抱き締めたまま脳天気に顎をあげ、少し考える素振りをみせた。
具体的には決まってねえらしい。
…ド阿呆。
半眼で、再び小馬鹿にするために息を吐く。
…。
二人しか知らんとこにいて…。
天気がえくて、風が気持ちくて…週末の洗濯一緒に干して、コーヒー淹れてこんな開けっ放しの家の中でハグしてキスして…。
片手を顎もとに添え、考える。

「…。もうしてんべ」
「…!」

言いながら、少し首を傾げながら告げてみる。
いちゃいちゃなんて…これで十分だべ。
…ちゅーか、今更。
俺的にはそろそろ倦怠期でもええ。
ちゅーかぶっちゃけ離縁でも構ねえ。
思いの外素っ気なく冷静に飛び出た俺の声に、間を置いて、阿呆は笑いだした。
ぎゅむーっと俺を抱く腕が僅かに強くなり、苛っとする。

「はははっ!んだない!」
「…」

…これ以上強くハグされたら足踏んでやる。
上から額や頬に、まるで子どもにそうするようなキスをしてくる丁抹の腕の中で、密かに思いながら、それらのキスから逃れるために彼の首もとに鼻先を添えて顔を伏せた。


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久し振りの丁諾。
諾さんのフィヨルドは写真だけでもファンタジーの世界みたいに綺麗ですよね。
でもまだ丁さんとか氷君しか知らない絶景がめっちゃあるはず。
2015.10.13






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