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【初期教育】


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若い頃の丁抹さんは本当に悪役で鬼。
紳士の初恋は兄ちゃんに決まってる。
2012.2.18

余談: サド侯爵とマゾッホさん

サド侯爵。
サドマゾで有名、虐める方担当のいわゆる「S」。
本名、ドナティアン・アルフォンス・フランシス・ド・サド。
仏蘭西の小説家で、名前に「de」があることからも分かるが、貴族で爵位は侯爵。
サドは名前ではなく、ファミリーネーム。
異常な性を主題とした小説を描き続け、相手に肉体的精神的苦痛を与えることで性的満足を得るサディズムという単語は彼から来ている。
フリードリヒ率いる普魯西とマリアテレジアの墺太利の間でジュレジエン地域を巡って始まった七年戦争。
仏蘭西がこれに墺太利側としてついていたので、この時の戦争にも参加しているが、帰ってきてから結婚などしつつも精神不安定となり、精神病院や不道徳な態度によって投獄され、獄中で何かにとりつかれたように甘美で残虐な物語を書き続けた。
サド小説が有名だが、その一方で当時宗教批判家としての立場として書いた『美徳の不幸』『悪徳の栄え』などは割としっかりしている。
サディズムも、元を辿れば当時の法律や規律、道徳や宗教に抵抗する為に書き続けたという印象も強い。

対して、マゾッホさん。
本名、レオポルド・ヴォン・ザッヘル=マゾッホ。
墺太利の小説家。
被虐的な性欲作品を多く書き、肉体的精神的苦痛を受けることで性的満足を得るマゾヒズムの言葉を生んだ。
子供の頃にかくれんぼしていた最中、叔母の浮気を目撃してしまい、見つかって鞭で撲たれるという経験があり、彼の感性はその瞬間につくられたのではないかと言われている。
奴隷関係、主従関係を好み、女性たちに自分を期間限定で奴隷にしてほしいという変わったプロポーズをするが、割と冷静であって期間が過ぎると次の女性へ心変わりするケースが多い。
精神的に入っていってしまったサド侯爵と比べると“趣味”という区切りをつけて振り回されずにきちんと被虐を“操って”楽しんでいるような余裕がある。
代表作は『ガリシア物語』や『毛皮を着たビーナス』。






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